こんにちは!!
今日も南房総は館山市の城山公園にある、
おいしいお茶と房州里見だんごの店
里見茶屋
店長の西郷です。
今日も気ままにつぶやいていこうと思います♪
おだんごとお餅の違いっちゃんとわかりますか?
結構曖昧でややこしく、おだんごでも餅と言ってしまうことも多いと思います。
当店でもずんだだんごは「ずんだ餅」の印象が強いからか、たまに「ずんだ餅1つ!」と注文される方がいますw
今回はその辺の違いを詳しく書いてみようと思います。
目次
材料と製法の違い
一般的にはおだんごとお餅の違いとしては、辞書を開くと材料と製法の違いが言われます。
おだんごはうるち米(普通のご飯のお米)の粉をこねて丸めたもの(当店は粉にしないで丸くもないですがw)。
お餅はもち米を蒸してこねたもの(当店の製法も蒸しておだんごを作っていますがw)。
辞書や辞典などではこのような違いがあると書かれていますが、当店の製法もそうですが例外がとても多いですよね。
そもそもおだんごでも餅といってませんか?
そもそも餅って聞くと何を思い浮かべますか?ビヨ~ンと長く伸びるイメージとか、上の写真のように臼で搗いているところなどではないでしょうか?
それ自体は、"搗き餅"といって、辞書などでも区別して書かれている、もち米を蒸して加工したものなので、本来の餅といえます。
当店のうるち米を蒸して搗くおだんごの製法は、山形県などの東北地方では珍しくない製法として、数多くの店舗が"おだんご"として販売していますが、
千葉県の香取地区では「性学もち」という郷土料理で"お餅"に区別され、その製法は江戸時代から受け継がれているそうです。
千葉県の香取地区に江戸時代から続く郷土料理「性学"もち"」
また、小麦粉などをこねたものもお餅ということが多々あります。
例えば葛餅やわらび餅がそれです。葛餅は葛でん粉を、わらび餅はわらびのでん粉を使います。
上記の辞書等に書かれている一般例に照らし合わせれば、"おだんご"という方が正しいことになりますよね。
わらび餅と葛餅
また、桜餅でも主に東日本で一般的だと言われる長命寺風(関東風)の桜餅も、小麦粉にもち米を混ぜてはいますが、平べったい薄生地をあんこに巻いたものですが、桜"餅"なんです。
長命寺風の桜餅
先程の当店のお客様がずんだだんごを「ずんだ"餅"」と言ってしまうのは、明らかな勘違いなのですがw、なぜこのように、一般的な概念でおだんごに区別されるものまで"餅"ということがあるのでしょうか?
"餅"という言葉は縁起がいい
なぜそのようにおだんごを餅というようになったのか、諸説あるようですが、"もち"という言葉を思い浮かべてください。
日持ちがいい、気持ちがいい、心持ちがいい・・・
など、"もち"という言葉は古来より縁起のいい言葉に使うことが多く、おだんごのようなものでも"餅"と呼ばれるようになっていったようです。
おだんごは丸い物??
ただ、当店のおだんごは一度置いておいて、おだんごと言えばやはり丸いものという印象が強いのではないでしょうか?
当店もさすがに広告やのぼりについては、イメージのしやすい丸い形をモチーフにして印象付けをすることがあります。
今回作成した新しいのぼりも、丸いおだんごをデザインして、パッと見てすぐにおだんご屋さんだということをわかっていただけるようにしました。
新しく作ったのぼりのデザイン
ヘアースタイルのおだんごヘアーや団子鼻も、すべて「だんご=丸い物」をイメージさせるところからできた言葉でしょう。
このように、「基本的には粉をこねて"丸い物"」はおだんごということがおおいのではないでしょうか?
最後に
いかがでしたでしょうか?
辞書や辞典では明確に材料や製法などで区別をしてはいますが、一般的なイメージではなかなか分けることは難しいということになってしまいます。
めでたいことがある各行事のお祝い事ではお餅が振舞われたり、最近ではめっきり減ってしまいましたが建て前のときに餅投げを行うように、おだんごが出てきたり投げられたりすることはめったにありませんよねw
なので、結論としては、
「基本的には粉をこねて"丸い物"」 = おだんご
「それ以外の米や粉もので作った粘りのある食べ物で、主にめでたいときやハレの日を中心に出されるもの」 = お餅
という感じでしょうか?










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