2017年10月23日月曜日

みたらしだんごの語源




こんにちは!!

今日も南房総は館山市の城山公園にある、

ラーメン屋さんと異色コラボ中の、
おいしいお茶と房州里見だんごの店


店長の西郷です。

今日も気ままにつぶやいていこうと思います♪


おだんごってこしあんや粒あんのように、商品名がそのままのネーミングもありますが、
"みたらし"だんごってなんで醤油ダレのことを「みたらし」と呼ぶかご存知ですか?


今日はそんなみたらしだんごのネーミングの由来や語源について、さらに変わった名前のおだんごの名前はどこから付けられたのかをご紹介したいと思います。



今日のメニュー


  1. みたらしだんご
  2. ずんだ
  3. 磯辺(焼き)




みたらしだんご


「みたらしだんご」って漢字漢字で書くとどんな字を使うかご存知ですか?


答えは 御手洗団子 です。


漢字からもわかるように、「御」=偉い人が、手を洗ったという意味が込められている料理なんですね。


京都の神社に、世界遺産にも登録されている下鴨神社というところがあります。

鎌倉時代、後醍醐天皇が行幸(天皇の外出)でこの下鴨神社を訪れたときに、境内にあった湧き水で身を清めました。

昔の神社には、参拝者が手や口を浄める手水舎(てみずや、または、ちょうずや)のようなものはなく、近くの神聖な川や湧き水で身を清めるのが一般的でした。


後醍醐天皇が御手を洗われたとされる、湧き水がたまった池が現在も残っています。


もうお分かりですね。この池こそ「御手洗池」と呼ばれ、その時に大きな泡がぷくりとひとつ浮かび、少し間を置いて4つの泡がぷくぷくと浮かび上がったそうです。
それを人に見立てておだんごにしたのが、みたらしだんごの起源、さらにはおだんごが"丸い"ものということの起源だと言われているそうです。

下鴨神社境内にある、御手洗社と御手洗池。


また、違う説もあります。それは、

京都の三大祭り「葵祭」で祭礼の主役である、未婚の皇女から選ばれる斎王という方がおり、その代役である「斎王代」という役の方が身を清めるのも御手洗池です。


斎王代が御身を清めたとき、泡が浮かび上がったとする説です。


下鴨神社の近くにある甘味屋「加茂みたらし茶屋」では、みたらしだんご発祥の地として、今も当時のまま一串に5個の団子が刺さったみたらしだんごを提供しているそうです。

このみたらしだんごは写真のように、串先にだんごをひとつ、少し離して4つのだんごが刺されています。

つまり、串先が頭部で、その下の4つのだんごが胴体。みたらしだんごを五体(御手洗池で身を清める斎王代の体)とし、その名残で現代でも関西方面ではおだんごの玉の数が5個のお店が多いようです。

「加茂みたらし茶屋」のおだんご


当店のおだんごが5つ玉なのも、元々山形のおだんごがこれら京都の和菓子文化を継承して発展したためだと思われます。


ちなみに毎月3日4日5日は、山崎製パンが定めた『み(3)たらし(4)だんご(5)の日』だそうですw


ずんだ


「ずんだ」は東北の郷土料理として、最近ではカントリーマームなど、大手のお菓子の味にも採用されるくらい、メジャーでちょっとしたブームのようになってきましたが、
実はその呼び名は地域によって色々な呼ばれ方をされています。



「ずんだ」「づんだ」:旧仙台藩領域である岩手県南部・宮城県・福島県新地町のほか、
奥羽山脈を挟んで岩手県南部と隣接する秋田県横手盆地。
「じんだ」:会津地方を除く福島県、秋田県南地方、山形県庄内地方など。
「じんだん」:山形県置賜地方など。
「ヌタ」「豆ヌタ」:山形県村山地方・福島県会津地方など。

このように地域によってさまざまな呼ばれ方をしている中で、「ずんだ」という名称が一般的になったのは、仙台など東北地方でも人口の多い地域で呼ばれているということもありますが、その地域の方々が「ずんだ」という名称で宣伝活動をされて、その名が全国に広まっていったようです。
 
 
では、その「ずんだ」、もしくは「じんだ」という名前の語源はと言うと、

  • 茹でた枝豆はそのまますれるほど柔らかくないため、まず初めにすりこぎで叩いたり押たりして潰す作業が必要なのでそれが「豆を打つ」、つまり『豆打』(ずだ)となり、「豆ん打」に転訛したとする説。
  • 「伊達政宗が、出陣の際に『陣太刀』で枝豆を砕いて食した」とのエピソードに由来するとする説。『陣太刀』(じんたち)は、東北方言では「じんだづ」「ずんだづ」などと発音されたことから、これが「じんだ」または「ずんだ」に転訛したそうです。
  • 甚太(じんた)という百姓が伊達政宗へ献上するために考えた餅が、政宗に気に入られ「じんた餅」と言われたという説。
  • 古くはぬか味噌、または五斗味噌のことを「糂汰(じんだ)」と言ったそうで、枝豆をすりつぶしたこの料理のことも、名称を拡大適用したとする説。
と、色々とあるようですが、中でも2の説は伊達政宗の逸話に由来するので聞いたことがあるかたも多いかもしれません。

昨年大ヒットした真田丸の伊達政宗も、「ずんだ餅はいかがかな?」と好んで食していたキャラクターをアピールしていましたね。



また、伊達家の料理集の中に、青大豆を砕いて少量の砂糖を加えた餡を「ぢんだ」と呼んだ料理が書かれているそうで、それがずんだの原型だと考える見方もあるそうです。
 

どれが正しいというのはわかっていませんが、どれも信ぴょう性のありそうな内容ですね。



磯辺(焼き)




焼きのりの見た目や香りで、磯辺(浜辺)に打ち寄せるワカメを連想させるので磯辺焼きというそうです。

↑これだけみじかw


当店では磯辺焼きのような海苔をくるっと巻いた商品はありませんが、近いのはこの辺でしょうか?

宮醤油と千葉のりの焼きだんご(きざみのり使用) と 同じく宮醤油と千葉のりと花かつおの焼きだんご


最後に


いかがだったでしょうか?

普段なんとなく読んでいるおだんごやお餅の名前も、実は調べてみるとその名前の由来は歴史を感じる奥深い物だったりするようです。


そんな歴史を考えながら食べると、いつもとは違ったおいしさにめぐり合えるかもしれませんね♪



























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